睡眠時無呼吸症の検査

睡眠時無呼吸症の検査

睡眠時無呼吸症の手術に進む前に無呼吸症であるかどうかを検査をしてもらう 必要があります。次のセルフチェック表でいくつか該当する人は 検査をしてもらったほうが良いでしょう。最近は検査も簡単な在宅でできる検査法 もあります。それにより疑わしい場合は本格的な検査入院となります。
但し、1泊2日で病気の入院ではないので、食事なども普通の食事が出ます。

 

ただ、まだ無呼吸症の検査をしてくれる病院や診療所は少ないですが、診療科としては 耳鼻科ではなく呼吸器内科となるようです。無呼吸症の原因は鼻に原因があるいびきではなく咽頭付近に原因がある場合が多いからです。

 

【睡眠時無呼吸症自己診断表】
日中活動時夜間就寝時

□異様な眠気
□しばしば意識朦朧状態になる
□記憶力や集中力の低下
□軽い動作での息切れ
□気力の低下

□いびきをかく(家族から指摘)
□呼吸が止まる(家族から指摘)
□何度も目を覚ます
□夜間頻尿
□起床時の頭痛

 

 

病院での検査

検査は検査入院をして行いますが、睡眠中の呼吸や脳波などを調べて 厳密な検査を行います。検査項目としては、脳波、眼球運動、呼吸、換気運動、動脈血酸素飽和度、 心電図、体位など多項目にの検査をする必要があります。たいていの病院では本格的な入院検査を する前に家庭で検査のできる簡易検査装置を使って無呼吸症の疑いが強い人に検査入院を 薦めているようです。

鼻マスクによる治療法

無呼吸症の手術に進む前にもうひとつ重要な治療法があります。 nasal CPAP(nasal continuous positive airway pressure ) 鼻シーパップ治療法というもので 俗に鼻マスクといわれる治療器具を装着して行います。これは装置からチューブを通して加圧された空気を人工的に気道に送り込み空気が気道に通るようにします。圧のかかった空気が 通るため、たれて気道をふさいでいた舌根(舌の根元)なども上に上がり楽に息ができるように なります。

 

この方法は無呼吸症の治療に 大変有効な方法ですが、これも就寝中身体に余計なものを付けるのでダメな人もいます。ただ、無呼吸症の中度〜重度の人には大変有効な方法です。

 

中度〜重度の無呼吸症の人では、このマスクを付けて寝ると、 翌朝いつになくすっきりと目覚めることができ、昼間の爽快感はマスクをつける前と 比べると雲泥の差があるため、就寝時の多少のうっとうしさを我慢してもこれを装着する人が多いようです。ただ、器具がある程度の大きさがあり 携帯に不便であるということと、医師に中度〜重度の無呼吸症であると診断されないと 保険の適用が受けられず、かなりの費用かかってしまいます。無呼吸症と診断されれば最低月1回の受診料と鼻マスクの使用料5,000円くらいで済みます。