睡眠時無呼吸症の危険

睡眠時無呼吸症の危険

睡眠時無呼吸症は呼吸が止まっている間は当然体に酸素は供給されません。 体内、主に血液が酸素不足になり体内に酸素が運ばれなくなるので、内臓や脳に悪い影響を 与えます。前述したNHKの番組の被験者の男性はやはり昼間すごく眠くなったり、 朝起きた時頭が痛いことがあると訴えていました。これが昂じると、心臓肥大や不整脈、 高血圧や糖尿病に脳障害といった合併症まで発症します。昔ぽっくり病といって 普段元気だった人が朝になったら突然死んでいたという病気がありましたが、 これなど無呼吸症が原因の心不全による死亡だといわれています。

 

また、無呼吸時にはそのたびに脳が覚醒されるため、睡眠の質はすごく悪くなります。 要するに過度な睡眠不足の状態が続くため、無呼吸症の人は日中眠いのです。 車を運転する人、ましてや人を運搬するための電車の運転士、バスやタクシーの運転手などにとっては 運転中に居眠りをして重大な事故を起こすことも考えられます。幸い事故にはなりませんでしたが、 以前、新幹線の運転士が運転中居眠りをしてその原因が無呼吸症だったと判明したこともあります。

 

無呼吸症を改善するには

様々な危険をはらんでいる睡眠時無呼吸症を改善するにはどうしたら良いのでしょうか。本格的な治療法は後述するとして、ここでは簡単に改善できる方法をご案内しています。

肥満を改善する

いびきの原因、無呼吸症の原因のトップは肥満であるということが わかっています。やせることにより口蓋内から喉にかけての肉がとれて 気道の確保がされやすくなります。集中的に頸(くび)の筋肉を鍛える運動をするのも 良い方法です。腹筋運動は腹筋だけでなく頸の筋肉も鍛えられるため、無呼吸症を改善するための よいエクササイズです。1日1回夜入浴前に20回〜50回、膝を曲げて肩は床につけなくて 大丈夫です。これでだいぶ改善されるはずです。

横向きになって寝る

いびきをかいている人は大体仰向けになって寝ている時にいびきをかいています。 隣でいびきをかいている人がいたら軽くつついてあげてください。体の向きが横向きに なるといびきはかかなくなります。これは横向きになることによって、垂れ下がって気道をふさいでいた 口蓋が開いて気道が確保されるためいびきが止みます。 仰向けで寝る習慣の人も横向きになって寝ることを心がけましょう。

いびき予防絆創膏を貼って寝る

応急処置的な手法ですが、鼻腔が広がるので、副鼻腔炎やアレルギーなどが原因の鼻づまりによるいびきには結構効果があります。 その他の根本的な治療法、手術による治療法などは別ページでお知らせします。